鴨 沂 高 校 同 窓 会 の 皆 様 へ

 

令和新時代の同窓会に向けて

鴨沂高校同窓会  会長 苧阪 直行

         (17期生

 

令和11月 の総会で承認を受け、会長に就任いたしました。

前会長の川井先生をはじめ前田理事長、福田事務局長からいろいろご教示を頂きながら同窓会の仕事をやって参りたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

 

先代の会長から新校舎落成記念事業にかかわる同窓会の活動を引き継いでこられた川井会長他、執行部の皆様、そして同窓会会員の募金活動などを通した、皆様のご支援のおかげで令和元年、待ち望んでいた新校舎が完成したことを喜びたいと思います。藤井校長のご尽力とご苦労にも御礼を申し上げたく思います。 移転先から久しぶりに懐かしい地に戻ってこられた在校生はもちろん、 2019 10 12日の新校舎見学会に参加された皆様も笑顔にあふれていたように思います。厚く御礼申し上げたく思います。             

 

見学会に先立って本館1期生の日本芸術院会員上村淳之画伯のご寄贈による原画をもとにした
講堂の緞帳も見事な出来栄えでした。

四季の移り変わりを鳥類の訪れとともに描かれた緞帳は気品にあふれた芸術作品であり、講堂をまさに一大美術館に一変させたようです。本館1階の廊下(旧銀座通り)や階段も歴史の重厚な重みを漂わせる雰囲気を再現させることに成功しているようです。九条家復元茶室やそれに続く茶室や和室も素晴らしいしつらえで、 本館屋根の千鳥破風や正門の威容とともに、その西に塀をへだてて隣接する仙洞御所の続きかとも思われるほどです。本館玄関に飾られる上村画伯の祖母、上村松園画伯の描く「夕暮れ」(レプリカ)や廊下を飾る多くの絵画は本館を絵画館のような雰囲気にしているようです。一方、地下プールは温度も変えられる最新鋭の設備であり、京都の伝統文化と
最新鋭の設備がこれからの鴨沂高校の生徒たちの飛躍を準備しているかのごとくに思われます。

見学会に先立って本館1階の控室で談笑中にふと顔を上げると壁に当時の知事の書になる「女紅場」なる古い木製の板が掲げられておりました。明治5年に創設された本邦初の公立女学校の面影がそこにあり、その後、府立第一高等女学校を経て、わが鴨沂高校は2022年には 150周年を迎えます。創造性の豊かな人材の育成を目指して、令和の時代を駆け抜けてほしいと思います。


令和2年1月 吉日

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